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『エンデ父子展』図録(1989年 朝日新聞社刊)

3,000円

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父は数多の船に帆柱を立て 揺れ漂う海原の旅に出た. ほのぐらい天空を滑り 幾何学図形の面をつっ切る 大艦隊の船という船は どれもひとつの名をつけていた, 「孤独」と。 (中略) 探索の宝庫には,満々と不可思議が収まっていたが, 地上の理解を超える最大の不可思議は 「彼は初めに至りしなり 終り(エンデ)によりて」の発見だった. (「我が父」ミヒャエル・エンデ) 『はてしない物語』や『モモ』でおなじみの作家、ミヒャエル・エンデ。 その父で画家の、エドガー・エンデ。 1989年開催の、父子ふたりの絵画作品を集めた「エンデ父子展 エドガーからミヒャエルへ――ファンタジーの継承」展の図録です。 一見奇異で、目をそむけたくなるものも少なくない、エドガーの作品。しかし、彼の作品を観ることで、霊的・精神的世界にふれられる感覚は、ミヒャエルの作品に、大きな影響をおよぼしました。 図録には、そんなエドガーによる絵画作品や、ミヒャエルを描いた肖像画。ミヒャエルが手がけた、『モモ』の表紙や挿絵、『はてしない物語』のイメージ画などを収録しています。

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