熊本で喫茶店兼本屋「橙書店/オレンジ」をいとなむ田尻久子さん。彼女が2016年の震災を機に、店舗を新たな場所へと移してからの日々を描いたエッセイです。
毎日のお客さんとの何気ない会話や、時折行われる朗読会やライブ。震災でなかなか水道が復旧しない常連さんへと届けた「出前珈琲」をした日のこと、、、。そのエピソードを読むだけでも、人の心を安らげてくれるようなお店の姿が、しんしんと胸につもっていきます。
見開き1ページの短い文章は、ちょっとひと息のときや、夜寝る前の時間にもぴったりですよ。
−−−−−−−−−−
「人間にとってなくてはならないものでありながら、周縁に追いやられ、失くなりつある里山。里山社は、移り変わりの激しい現代において、ジャンルや時代に捉われることなく、いつの世も変わらず希求される里山のような本を、出し続けていきたいと考えています」(里山社ウェブサイトより」
そんな思いで本を世に送り出す出版社・里山社さんの本を、古本屋かえりみちでも取り扱い始めました。現在店頭に並んでいる本をご紹介しています。