裕福な家庭で父の愛をたっぷり受けて育ったチェリョン。8歳のある日、「誕生日プレゼント」として、小作農の娘をもらい受けることになります。何人かの子どもの中で、「そこに私が行ってもいいですか?」と名乗り出たのが、小さくも聡明そうな少女スリムでした。
お嬢様とお世話係という異なる立場で、年を重ねながら少しずつ大人になっていくチェリョンとスリムでしたが、やがて、戦禍に巻き込まれてしまい、、、!
1920年から1954年までの韓国を舞台にしたエンターテインメント小説。教科書では味わうことのできない、ひとりひとりの生きてきた姿が印象深い物語です。
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「人間にとってなくてはならないものでありながら、周縁に追いやられ、失くなりつある里山。里山社は、移り変わりの激しい現代において、ジャンルや時代に捉われることなく、いつの世も変わらず希求される里山のような本を、出し続けていきたいと考えています」(里山社ウェブサイトより」
そんな思いで本を世に送り出す出版社・里山社さんの本を、古本屋かえりみちでも取り扱い始めました。現在店頭に並んでいる本をご紹介しています。