【収録作品】
「無題」 石牟礼道子
「あたり前のこつじゃって」 浪床敬子
「この身体に現象を宿らせて語る」 齋藤陽道
「春の小川」 伊藤比呂美
「つじつまの合った話の話」 跡上史郎
「渡辺京二 2万字インタビュー#2」アルテリ編集室
「カリガリ物語⑥ スガキ」 磯あけみ
「悲しみの前にーグリーンアイの挽歌ー」 内田良介
「丸窓」 坂口恭平
「いなかぶり」 雪田倫代
「オメカケ性の女」 三砂ちずる
「おしゃらさま」 石牟礼道子
「握手」 石牟礼道子
「拝啓、女房どの」 関敬
「花の絵を描くこと」 小池アミイゴ
表紙画 小池アミイゴ
別冊アルテリ『顔』の内容などを掲載した、「渡辺京二 2万字インタビュー #2」では、執筆当時の京二さんの姿が浮かび上がります。
また、2023年5月〜6月に、かえりみちでも展示を行った小池アミイゴさんの「花の絵を描くこと」では、アミイゴさんが道々に咲く花を描き続ける理由も寄稿。胸が、熱くなります。
そのほかも充実の八号です!
熊本の文芸誌「アルテリ」は、昨年12月に亡くなった思想史家・渡辺京二さんの呼びかけにより創刊。
田尻久子さんの営む橙書店が中心となり、現在も編集・出版をつづけています。
「アルテリ」には、ロシア語で「職人の自主的な共同組織」という意味があり、「ものを書くことでしか生きられない人たちをつなぎ、居場所をつくってやりたい」という渡辺さんの思いとともに始まりました。
これまでに関わってきた作家は、石牟礼道子、伊藤比呂美、坂口恭平。池澤夏樹や谷川俊太郎、町田康らも寄稿するなど、多彩な書き手に引きこまれます。