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「アルテリ」五号

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【収録作品】 「無題」(詩)石牟礼道子 「ことば」田尻久子 「サイ」川内倫子 「カリガリ物語③」磯あけみ 「この言葉は使わない」渡辺京二 「湿度」村上由起子 「ひっかききず」坂口恭平 「脳内オペラ山椒大夫」伊藤比呂美 「小骨」吉本由美 「ピッコロ」浪床敬子 「なだれるように」生田亜々子 「心」関敬 表紙絵 豊田直子 毎号テーマを設けていないアルテリ。 今号は偶然にも、「言葉」の質量を感じる一冊になっています。 言葉を記すこと、言葉を遺すこと、言葉を使うこと。言葉を使わないこと…。 本や雑誌にとっても不可欠な「言葉」だからこそ、あらためて見つめたくなります。 熊本の文芸誌「アルテリ」は、昨年12月に亡くなった思想史家・渡辺京二さんの呼びかけにより創刊。 田尻久子さんの営む橙書店が中心となり、現在も編集・出版をつづけています。 「アルテリ」には、ロシア語で「職人の自主的な共同組織」という意味があり、「ものを書くことでしか生きられない人たちをつなぎ、居場所をつくってやりたい」という渡辺さんの思いとともに始まりました。 これまでに関わってきた作家は、石牟礼道子、伊藤比呂美、坂口恭平。池澤夏樹や谷川俊太郎、町田康らも寄稿するなど、多彩な書き手に引きこまれます。

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