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「アルテリ」十一号

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【収録作品】 「沈黙をめぐる三つの断章」佐々木幹郎 「畑猫」坂口恭平 「多重露光」川野太郎 「石牟礼道子日記について」渡辺京二 「日録①」石牟礼道子 「新しい場所について」田尻久子 「農民への深い共感 中村哲と火野葦平」福元満治 「浦野さんの話」 「犬を送る」小野由起子 「山の時間」磯あけみ 「水の道」浪床敬子 「ねんかかって/水路」水野小春 表紙画 坂口恭平 2021年2月に刊行された今号。 新型コロナの時代を経た、問いや気づきをしずかに感じるような一冊。 また、石牟礼道子さんの300冊にもわたる手記の中から、1965年ごろの日記などを抜粋した「日録」もこの号からスタートです。 -------------- 熊本の文芸誌「アルテリ」は、昨年12月に亡くなった思想史家・渡辺京二さんの呼びかけにより創刊。 田尻久子さんの営む橙書店が中心となり、現在も編集・出版をつづけています。 「アルテリ」には、ロシア語で「職人の自主的な共同組織」という意味があり、「ものを書くことでしか生きられない人たちをつなぎ、居場所をつくってやりたい」という渡辺さんの思いとともに始まりました。 これまでに関わってきた作家は、石牟礼道子、伊藤比呂美、坂口恭平。池澤夏樹や谷川俊太郎、町田康らも寄稿するなど、多彩な書き手に引きこまれます。

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