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「アルテリ」六号

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【収録作品】 「生存」石牟礼道子 「石牟礼道子闘病記」渡辺京二 「石牟礼道子さんの手足のゆくえ」石内都 「蓬が杣」坂口恭平 「野いちご」大津円 「椿の野辺に 石をもて追わるるごとく(石牟礼道子)」新井敏記 「熊本の朝」伊藤比呂美 「夢とうつつを見る人」池澤夏樹 「すんなら、じょろりば語りましょうか」姜信子 「思い出をわける」三砂ちずる 「道子さん、はい」米本浩二 「対話」浪床敬子 「カリガリ物語④」磯 あけみ 「されく」田尻久子 「ままごとの記」米満公美子 「無題」石牟礼道子 表紙画 豊田直子 2018年に刊行された今号。 同年2月に亡くなった石牟礼道子さんの言葉。そして石牟礼さんと、寄稿者たちの「大事な記憶」が集められた一冊です。 1970年の詩「生存」からはじまり、長年編集者として石牟礼さんに寄り添い続けた渡辺京二さんによる「石牟礼道子闘病記」など、ひとりひとりの言葉が、石牟礼道子という人が残したものの大きさを感じさせます。 熊本の文芸誌「アルテリ」は、昨年12月に亡くなった思想史家・渡辺京二さんの呼びかけにより創刊。 田尻久子さんの営む橙書店が中心となり、現在も編集・出版をつづけています。 「アルテリ」には、ロシア語で「職人の自主的な共同組織」という意味があり、「ものを書くことでしか生きられない人たちをつなぎ、居場所をつくってやりたい」という渡辺さんの思いとともに始まりました。 これまでに関わってきた作家は、石牟礼道子、伊藤比呂美、坂口恭平。池澤夏樹や谷川俊太郎、町田康らも寄稿するなど、多彩な書き手に引きこまれます。

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