【収録作品】
「100ものがたり」いしいしんじ
「アルテリ対談」渡辺京二×池澤夏樹
「日録③」石牟礼道子
「「最後の人」に連れられて」谷口絹枝
「日記抄②」渡辺京二
「空地」磯あけみ
「柊の棲家」水野小春
「ミケヤマと白鳥と老人の俺」吉本由美
「2021年10月23日」坂口恭平
「うめぼしのうた」浪床敬子
「男たちの言葉」ゆうた
「伝える」田尻久子
巻末特集「猫写真」
「アルテリの猫」田尻久子
表紙画 アジサカコウジ
作家・石牟礼道子を公私ともに支えてきた渡辺京二さん。
小説家でありながら、『世界文学全集』の個人編集も手がけ、その収録作品の一つに『苦海浄土』を選んだ池澤夏樹さん。
二人の貴重な対談をご覧ください。
(猫の写真がたっぷり!なところも、今号の魅力です!)
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熊本の文芸誌「アルテリ」は、昨年12月に亡くなった思想史家・渡辺京二さんの呼びかけにより創刊。
田尻久子さんの営む橙書店が中心となり、現在も編集・出版をつづけています。
「アルテリ」には、ロシア語で「職人の自主的な共同組織」という意味があり、「ものを書くことでしか生きられない人たちをつなぎ、居場所をつくってやりたい」という渡辺さんの思いとともに始まりました。
これまでに関わってきた作家は、石牟礼道子、伊藤比呂美、坂口恭平。池澤夏樹や谷川俊太郎、町田康らも寄稿するなど、多彩な書き手に引きこまれます。