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「アルテリ」十六号(渡辺京二追悼号)

1,320円

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【収録作品】 「短歌」渡辺京二 「父について」山田梨佐 「懼の持続」町田康 「亡き人からの便り/今はいけない二つの場所」池澤夏樹 「読んだかね」伊藤比呂美 「日録⑧」石牟礼道子 「ふたりでひとり」平松洋子 「渡辺京二様 有難うございました」石牟礼道生 「夢も闘争も革命も 渡辺京二さんを悼む」米本浩二 「あの日の激高」松下純一郎 「立葵が咲いていた」磯あけみ 「故郷」坂口恭平 「一本の樹木」髙山文彦 「「バカ娘」からの手紙」大津円 「怖くて優しくてカッコよすぎる人」西泰志 「エクレアといなり寿司」田尻久子 「マイクにゴン」平田洋介 「渡辺京二は何者だったか」浪床敬子 「困った人だった」阿南満昭 「花を奉るの辞」石牟礼道子 表紙画 平松麻 2022年12月に亡くなった思想史家・渡辺京二さんの追悼特集。 真剣に講演をするあまり、何度もマイクに手や額をぶつけてしまう姿。 訪ねていくたび「この本、読んだかね」と挑むように問う姿。 石牟礼道子さんに寄り添い、しずかにお茶を差し出す姿。 そして、家族にしか見せない姿も。 生前、渡辺京二というひとに、ときに叱られ、ときに心配され、ときに本を差し出されたひとびとが、京二さんと過ごした時間を振り返ります。 -------------- 熊本の文芸誌「アルテリ」は、昨年12月に亡くなった思想史家・渡辺京二さんの呼びかけにより創刊。 田尻久子さんの営む橙書店が中心となり、現在も編集・出版をつづけています。 「アルテリ」には、ロシア語で「職人の自主的な共同組織」という意味があり、「ものを書くことでしか生きられない人たちをつなぎ、居場所をつくってやりたい」という渡辺さんの思いとともに始まりました。 これまでに関わってきた作家は、石牟礼道子、伊藤比呂美、坂口恭平。池澤夏樹や谷川俊太郎、町田康らも寄稿するなど、多彩な書き手に引きこまれます。

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