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『チャリング・クロス街84番地』ヘレーン・ハンフ/江藤淳訳 中公文庫

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902円

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スマホでのメッセージに慣れた今、あらためて手紙を出そうとしてみると、思いがけず時間がかかって驚いてしまいませんか。でも、『チャリング・クロス街84番地』のように、手紙の「遅さ」という持ち味があってこそ、生まれる作品もあります。 はじまりは、1949年にニューヨークの女性からロンドンの古書店に届けられた注文の手紙。一通一通、便りが重なるうちに、本の感想や贈り物など、内容にも彩りが増していきます。直接会わず、相手の暮らしを想像して少しずつ書いていく手紙には、親愛を熟成させる力があるのかも。こんなふうに、長い年月の中でも朽ちない関係を築いていきたいものです。

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