イスラエルによる、ガザ地区のパレスチナ人へのジェノサイド攻撃に対し、2023年10月に著者が行った緊急講義の記録。
「ハマースと名付けた者たちを非人間化する言葉が氾濫する中で、パレスチナ人が人間であるということを私たちが理解するために、私たちは文学を、文学の言葉を必要としています。文学は、人間にヒューマニティを取り戻させます。
誤解しないでください。文学によって人間性を取り戻すのはパレスチナ人ではありません。私たちです」(本文より)
問題を知るための要点を解説しつつ、一人の人間としてこの問題をどう見つめるべきか、まっすぐ問いかける本書。
パレスチナ問題を考えるための1冊目として、今起きていることと向き合うための指標として、ぜひ読んでください。