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クラフト・エヴィング商會/作
坂本真典/写真
ちくま文庫
「この目録で紹介しておりまする本は、21世紀になりましてから、この50年ほどの間に出版された古本に限ったものでございまして、当然のことながら、そちら様にしてみれば、まだ見たことも聞いたこともない『未来の古本』、すなわち来るべき21世紀の古書目録なのであります」
1997年の秋、「クラフト・エヴィング商會」の元に「らくだこぶ書房」なる者から小包が届いた。
開けてみると、大量の砂にまみれた『京都・駱駝こぶ書房製図書目録』という古い本と「こちらは、ただ今西暦2052年になったところ」だという送り主の手紙が入っていて…?!
目録を元に注文した「未来の古本」を写真とともに紹介したこの作品。めまぐるしいまでにたくさんの「物語」がつまっています。