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吉本由美・田尻久子/著
インテリア・スタイリストとして活躍し、エッセイも多数出版する吉本由美。
「橙書店 オレンジ」を営むかたわら文芸誌「アルテリ」の発行・責任編集をつとめる田尻久子。
「熊本出身で熊本在住、猫と暮らしており、植物や動物や月が好きで、映画と本が好き」なふたりが交互に書いたエッセイ集です。
往復書簡のような、交換日記のような。そのどちらでもないからこそ読み手の想像の余白があるような。軽やかに言葉の海を渡るような吉本さんの文章も、水源からぽこりぽこりとしずかに湧き出るような田尻さんの文章も美しい…。
毎日1話ずつを読み進めるつもりが、ついつい夜更かししてページをめくってしまう。そんな、くせになる味わいがあります。
坂口恭平による装画・挿絵も、本をやわらかく包んでいます。