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イエラ・マリ・作
ほるぷ出版
口元で少しずつ膨らんでいく、赤い風船。
大きな丸になって、ふわふわ飛んでいき。
枝にくっついたらりんごになって、枝からはなれたら、今度は蝶に変身。
みるみるうちに姿を変えていく「赤いもの」に見惚れてしまいます。
文字はありませんが、主役の鮮烈な赤、背景の潔い白、なめらかな黒ペンの線だけで構成された1ページ1ページは、削ぎ落とされているからこそ美しいのです。
小さな人はもちろん、大人もどきりとさせる絵本です。