
1910年に大韓帝国は日本に「併合」された。一方で、植民地化に対抗すべく、自主独立を目指し海外で活動する人々がいた。
その一人が、大韓民国臨時政府の独立運動家、ヤン・ウジョ。ウジョは1936年、ソウルで出会ったチェ・ソナと結婚する。
中国・長沙に亡命する二人の間に長女・ジェシーが生まれたのは1937年。しかしその数ヶ月後に日中戦争が勃発し…。
ウジョとソナが、約8年にわたる子育てを綴った育児日記を、2016年にパク・ゴヌンがグラフィックノベル化した本書。
過酷な時代にも子どもの成長に目を向け、慈しみを忘れることのないウジョとソナの姿に心を打たれます。
そして何より、彼らの側から見た日本という国が、一体どういうものだったか。
過去に起きたことを、現代の私たちがまず読んで知ることの重要性は計り知れません。